ストーカー事件例

典型的ストーカーパターンの一例とも言える事件の実例を挙げてみます。2001年兵庫県において、被害者となった女性に交際を断られたことを原因として、迷惑電話や自宅に押しかけるなどのつきまとい行為を繰り返したとして男が逮捕、起訴されました。

ストーカー事件例(つづき)

被告は被害者の女性とは以前から交友関係があったと言います。家族ぐるみでの、非常に親しい関係であったが、交際を申し出たのに対し、女性側が断ったためにストーカー行為へと走ったと供述したということです。

判決によると、被告は女性の自宅に押しかけ、約5時間に渡りハンマーで玄関ドアを叩くなどの行為をしたといいます。

その他、連続して電話をかけたり、女性の車のフロントガラスを割る、大声で怒鳴るなどの迷惑・脅迫行為なども明らかになっています。被告の判決公判では、懲役6ヶ月、執行猶予3年(求刑懲役6ヶ月)が言い渡されました。

この事件は、兵庫県内でストーカー規制法が施行されてから初の有罪判決となりました。

一般的なストーカー事件では、実刑に持ち込むことがなかなか難しいようです。しかしストーカー犯罪は常習性が強く見られるため、執行猶予中に同じような事件を起す加害者は少なくありません。

この被告のパターンは、一般的ストーカーだと言えます。「好意」を拒絶されたことに対しての腹いせ、復習で犯行に至ったというわけです。

ストーカー被・加害者共に70歳代

多くのストーカー事件は、約9割が男性加害者、つまり約9割が女性被害者という統計が出ています。しかし、もちろんそのうち1割である逆パターンも存在します。

また、ストーカーの被害者・加害者共に最も多いのは20代〜30代ですが、次に挙げる事例はなんと高齢者間のストーカー事件でした。

加害者は茨城県在住の当事70歳の女性です。茨城県日立市の当事79歳の男性に対し、ラブレターなどの手紙およそ206通送ったり、また男性の家の墓を85回掃除するなど、執拗な行為を繰り返してきたものとされています。

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これらの行為に対し、2002年加害者は公安委員会より、ストーカー規制法に基づく、禁止命令を受けていました。しかしその後も2006年7月10月までの間、合計で7回に渡り、男性の自宅に押しかけたとされています。

禁止命令が出された際には、男性の元へ通うために取得した免許費用・ガソリン代など120万円余りを請求しています。

警察や、県公安委員会のたび重なる呼びかけに対し、背いたとされる被告には、検察側が「再犯の恐れが高い」として懲役10ヶ月を求刑。被告が全面的に起訴事実を認めたため、即日結審となりました。

「墓を85回掃除する」等という点からも、加害者の年齢層の特殊さが伺えます。狙われるのは女性ばかりではなく、また若者だけがターゲットとも限らないということです。

上記事例は例外とも言えますが、ストーカー事件は多種多様のパターンが存在するということになります。

同性間でのストーカー規正適用事例

2001年、女性と女性、同性間ではじめてストーカー規制法が適用された事案を例に挙げたいと思います。

ストーカー規制法の定義は、主に「恋愛感情からくるつきまとい行為」としていました。しかしこの事件は、恋愛感情ではないが「好意」からくる憎悪がストーカー行為に発展したケースであるために、ストーカー規制法の適用が認められたと考えられます。

以前から付き合いのあった主婦仲間の女性に対して度重なる無言電話をかけ続けたとして、奈良県在住の当事38歳の女性が、ストーカー規制法違反の疑いで逮捕されました。

容疑者と被害者の主婦は、以前から家族ぐるみでの付き合いがあり、非常に仲良くしていたそうです。お互いの家庭に、同学年の子供がいたことから親しくなっていったと見られています。

しかし、被害者は容疑者から家族旅行に誘われるなど、段々と疎ましさを感じるようになりはじめ、容疑者との接触を遠ざけ始めたといいます。

他の主婦達との付き合いを始めるようになった被害者に、容疑者は嫉妬を感じて犯行に至ったと供述しています。

無言電話は、被害者の家族が全員出かけたであろう午後2時以降から午後6時までの間がほとんどで、電話番号を知らせないために公衆電話から掛けていました。

ひどい時には日に30回以上の無言電話を掛け、約5年間で実に5,000回以上にも及ぶ無言電話を掛けたことを自供しています。

被害者の主婦が、半年間分の無言電話のあった日にち・時刻等を正確に記したメモを作成していたことで、警察はストーカー行為であると断定したそうです。

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